and I'll believe in you until the day I die.

映画とミリタリについて書かなかったり、たまに書いたりする。ドイツでネギとニンニクを食べ続ける実験をしている。

むずかしーい中2英語

ある映画のタイトルが日本で発表された時から僕にはふと思っていることがあったんですよ。

 

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映画「ダウンサイズ

 

中学の!

 

中学2年の!

 

中学2年生までの英語をマスターしている人であればこのタイトルの何がおかしいか、すぐに分かるはず。

 

ちなみに、原題は"Downsizing"

 

そう

 

動名詞が動詞にされてる!!!

 

邦題は「ダウンサイジング」という動名詞ではなく、「ダウンサイズ」という動詞

いや、別に動詞の(命令形の)タイトルが問題というわけじゃないです。念のため。

映画の原題にだって"Don't be afraid of the dark"があるし「生きる」があるし、それどころか"I kill Giants"や「桐島、部活やめるってよ」みたいな短文じゃん!ってタイトルもある。

 

ただ、このタイトルを見た瞬間、僕の心の奥底では「もしかして、日本の映画配給会社は動名詞(中2英語範囲)が苦手???」って気持ちが生まれてしまったのです。

 

ちなみに、この映画「ダウンサイズ」、実は結構社会風刺的な内容でラストにも明確なカタルシスが無いので、いまいち受けが悪かった(私見)ですが、マット・デイモンのくたびれたけど人のいいおっさんという彼の中年以降の役柄を完成させた感があるし、風刺も光るものがあって、僕は好きです。

あと、ニール・パトリック・ハリスが出てる。「スターシップトゥルーパーズ」のサイキック士官カール・ジェンキンスだった人です(誰得情報)。

 

 

それでまぁ、時は流れてこの新型コロナウィルス騒動。ドイツも結構大変ですし、僕も仕事は無くなるわ、プラモ屋は休業だわで大変なんですが、それはさておきようつべで日本のニュースを観ていたら

 

密です 密です 密です 密です 密です 密です

密密密密密密密密密密みみみみみみみみみみみみみ

mmmmmmmmmmmm

 

ソーシャルディスタンス

 

ちがーう!!!

これは完全に違う!!!

何で!!!名詞!!!!!!

This is japan navy, this is japan navy! Japan made a Kyoto protocol!

All your base are belong to us!!!!

 

名詞っていうか、動名詞も広義には名詞だけど!

ディスタンスとディスタンシングは意味が違う!!!

 

 

はい。それでは長いこと塾の講師として一応英語を教えて来た人間としては、非常に悲しい事態なので、名詞と動詞と動名詞について解説したいと思います。

ここまで読んでくれていて何が問題なのかさっぱり分からないという方もご安心ください。

カイロ大学を卒業するアラビア語の使い手で、一度は防衛大臣まで務めた国家を代表するレベルの人間が理解できない程の非常に難解な英語の話ですので、分からないのも仕方がありません。

 

1) 英語の名詞と動詞

まず、これは英語の抱える根本的な問題の1つですが、英単語には名詞と形を同じにしたまま動詞として使えるものがあります。

 

例えば、doctorという単語は、「医者」という名詞としての使い方の他に「〜を診察・治療する」という動詞の意味もあります。

なので、A doctor doctors another doctor.(医者が他の医者を診察する)という文も作ることができます。

 

このややこしさは(ある界隈では)有名で

If one doctor doctors another doctor, does the doctor who doctors the doctor doctor the doctor the way the doctor he is doctoring doctors? Or does he doctor the doctor the way the doctor who doctors doctors?

(もし、ある医者が他の医者を診察するなら、その医者を診察している医者は彼が診察している医者のやり方でその医者を診察しますか?それとも、彼はその医者を医者を診察している医者のやり方で診察しますか?)

というクソ文章があるくらいです。

 

distanceもこれに該当します。というか、英語はクソ言語なので大体そうです。

distanceを名詞である「距離」という意味で覚えている人は多いと思いますが、その他にも「〜を遠ざける、距離を置く」という動詞としても使うことができます。

 

2) 英語の動詞と動名詞

また、「〜する」という動詞を、その語尾にingをつけることで、「〜すること」という意味の名詞にすることができます。

これが動名詞化。

つまりボーイング社の社名以外で、語尾にingがついた単語が動名詞です。

 

~ingには現在分詞(現在進行形はこれの使い方の一種)という使い方もありますが、お前にはまだ早い。

 

3) 3行でまとめて

  • 名詞のdistanceは「距離」
  • 動詞のdistanceは「距離を置く」
  • 動名詞のdistancingは「距離を置くこと」

 

この3つはどれくらい違うのか。

 

正直、品詞に目をつぶればそこまで違くはない。ただ、右に置いた各々日本語訳と同じくらいの違いはある。

 

つまり、日本語で「距離」と言った場合、基本的にその距離ができた原因などではなく、距離そのものに注目されている。

一方で、「距離を置くこと」と言った場合、結果としての距離ではなく、その行為自体に注目している。

 

これが、今回の「ソーシャルディスタンス」で問題だったところです。

今回は、新型コロナウィルスの蔓延のリスクを減らすために、各々が「距離を置くこと」という行為が重要であり、それを強調している語なので、動名詞であるディスタンシングを使う必要があるわけです。

 

ちなみに、ドイツ語だとそれぞれ

die Entfernung

entfernen

das entfernen

で明確に違います。分かりやすくて良いですね。

ドイツ語は他のところがクソです。

 

重箱の隅をつつくような瑣末な言いがかりと思う人もいるかもしれませんが、正直言って相応に不自然な英語であり、これを首都の首長やマスコミが何の疑いもなく用いてしまうところに、日本で英語教育が実を結ばないと言われる根源的な原因を感じてしまうわけです。

 

要は偉い人にセンスが無いんだよな

 

4) 実はアレが命令形の変形だった可能性

socialが形容詞なので、無いですね。

 

いまさらターミネーターの話

次は、最近読み終わったスターウォーズの小説の感想でも書いていきたいですね

 

 

 

1億5000万年前に書いた前回の記事の締めの言葉は捨て置き、ターミネーターシリーズの話をしよう。

 

本当はスターウォーズ小説の話もあるし、「スカイウォーカーの夜明け」で禿げた話もしたいし、最近一番の良作と感じた「ジョジョラビット」の話もしたいけど、真面目に文章を書こうとするとpagesに箇条書きを書いて満足してしまう癖がありまして。だったら、先日ツイッターにポツポツとまとめて呟いたターミネーターの話をまとめた方ままだ筆が進む。

 

 

だからターミネーターの話をしよう

 

 

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最新作「ターミネーター ダークフェイト」は帰国時に日本で観ました。

「ニューフェイト」という邦題ですが、結果から言って本家が主役を交代させた以外に特に新しい運命を切り開くつもりはさらさら(サラコナーだけに)無いようなので、ダークフェイトの方がいろんな意味で実情に合っているので、ここではそう呼ばせてもらいましょう。

 

「ダークフェイト」の予告編やら何やらが出た時や公開直前に、ツイッターの僕のTLは新しいターミネーターの話題で(割と)盛り上がっていました。

 

リンダハミルトンが帰ってくる、T2以降の正統続編、ジョン抹殺後のターミネーターの存在…

 

基本的には「この設定なら今作は期待できる!」みたいな空気でした。

 

うん!この流れ!

 

ジェニシスの時にも見た!!!

 

前作「ターミネーター ジェニシス」の時も、T1の冒頭の再現度の高さやら複雑に絡み合う因果の話で前評判というか序盤の話に大いに盛り上がった。

んで、蓋を開けてみれば、盛り上がる序盤に、いつも通りの中盤に、尻すぼみな終盤。

 

………「ダークフェイト」も同じようなもんだったね。

 

結局息子を殺されターミネーターハンターとして帰ってきたリンダハミルトンや使命を終えてしまって存在意義を失ったシュワルツネッガー。この辺は盛り上がる。

 

でも、シュワちゃんが出てきてからはT3以降お決まりになった「ファミリーガイ」のチキンファイトみたいな殴り合いがひたすら続き(というか、本当にそれが元ネタじゃないかとすら思う。気になる人はFamily Guy Epic Chicken Fightでググってね)

 

最後は良くわからんもんで決着をつけて終わり!閉廷!!!

 

スッキリしねーーーーー!!!!!

 

 

どこからツッコんでいけばいいのか…

 

 

まず、全体的な話。

ジョンやカイルやT−800の存在を新世代にバトンタッチし、スカイネットに代わり未来に人類と戦うことになる新AI: リージョンや人類抵抗軍の新リーダーとなるダニー、新たなるターミネーターシリーズ: Revシリーズを登場させたのはいいが…いや、良くないか。

 

構図がこれっぽっちも変わってないじゃん!

 

役者をただ若い連中に交代させただけで同じ構図を組むって、マジでシリーズの「延命措置」やんけ。

「正統」って同じ構図の焼き回しをしていいって意味じゃねーぞ。「バタリアン」シリーズかよ。

 

 

はい、そして新たなるターミネーター、Rev9の話。

正直、ターミネーター骨格を液体金属で覆うという発想がT3から一向に進歩していない。今回は液体金属とスケルトンが別々に動けるというだけ。

というか敵はスカイネットじゃなくなったのに、何でおんなじようなユニットを送り込んでくるんだ。

リージョンは人類抹殺の過程でネットにアップロードされた前作までのシリーズを学習したんか?

 

もう何でもいいが、とにかく既にアイディアの枯渇が目に見えている。

 

 

そもそも、ターミネーターシリーズにおいて幾度となく描かれている”未来戦争”のシーンは、もう賞味期限切れだ。

今は機械によって効率化が実現した2010年代や20年代であって、T1(1984)やT2(1991)の時恐ろしく見えた金属の骨格がレーザー銃を持って歩き回るという光景そのものが、限りなく非効率的で、もう”機械による殺戮”という絶望感や説得力を持っていない。

真に効率化され熱も放射線も恐れない機械軍団が所詮タンパク質の塊である人類と本当に戦争をしたらどんな恐ろしいことになるか、という描き方については、正直2003年の「アニマトリクス」の中の「セカンドルネッサンス」で既に最適な描き方をされてしまっている。

正直どんなに進歩したVFXターミネーターの未来戦争を描きなおしたところで、T型フォードの新車でしかない。てか、2003年って1ヶ月後にはT3公開だぞ。この時点でもう負けてる。

 

もちろん、「ダークフェイト」におけるその賞味期限の切れた未来戦争シーンはスカイネットしか知らないサラの抱くイメージなのであって、新たなるカイルリースポジであるグレースの回想という形でリージョンと人類の未来戦争のイメージも描かれている。

が、これはこれで問題がある。

今度はリージョンの繰り出すRev7が強過ぎて、未来戦争で人類抵抗軍が勝ちそうなイメージ、正確にいうなら今作のジョンコナーポジションであるダニーが抵抗軍のリーダーになったところで人類が勝てるというイメージが全然湧かないのである。

ガッツのある女性?

さっき、ガッツだのカリスマだのでどうにかなるレベルじゃないもん観せてくれちゃったろうがい!

これだったら、「マーキュリーライジング」みたいにコンピューターに強い自閉症の子供が狙われる方が説得力がある。

 

 

そして、決着の付け方の話。

もう何あれ? T3の方がマシだって初めて思ったぞ。

傑作であったT1やT2では、破壊不可能とも思われた未来技術の粋であるターミネーターを現代の技術でどうやって破壊するのかという盛り上がりがあったのに対して、ダークフェイトではいきなり出てきたよく分からん作用をする未来アイテムでもうほっとけば死にそうなほど弱ったRev9を正直よく分からん方法で始末した。その過程でグレースとT−800は死んだ。

 

スッキリしねーーーー!!!!

 

T3ですら決着に用いるターミネーターの水素電池の説明をしっかりとしたビジュアルで前フリしてたぞ。

ていうか、やってることだけならT3の焼き回しじゃねぇか。T3の存在を否定して、T3と同じところに着地するの、もうこれ分かんねぇな。

 

 

最後に細かいところ

色んなところに新規性が無い。

 

今作で送り込まれてきたグレースの人間でありながらパワフルな戦い方というは面白いが、エンハンスドヒューマン自体は「サルベーション」でやったネタを人間寄りにしただけ。

 

人間的な感情が芽生えたターミネーターは、そもそもT2でやってるし、更にサラコナーズクロニクルで相当に掘り下げた。状況はかなり違うが、役目を終えたターミネーターがどうしているのか、というのもサラコナーズクロニクルでもうやってる。

 

 

ここまで色々と愚痴を書いてきたが、正直ターミネーターシリーズはT2以降も好きなところがいっぱいある。

 

「サルベーション」で未来戦争世代に突入した設定も良かったと思うし、「ジェニシス」で過去改変をやりまくった結果複数の世界線が混在するというのも他シリーズへのリスペクトを感じつつ説得力を持たせていて良かった。

「ダークフェイト」も再プログラムした〜からの脱却としてエンハンスドヒューマンはこれからのバイオニックの時代として悪くはないし、未来を変えたんだから敵AIも変わっているというのは正しいと思う。

でも、製作陣は今までのシリーズとの関係や舞台設定に力を割き過ぎていて、肝心のターミネーターとのバトルや作品のしまい方について詰めが甘過ぎないか。

 

ターミネーター」シリーズである前に、1つの映画作品としての完成度を高めてほしい。

 

もし次があるのなら、リブート?リファイン?とか、とりあえずナンバリングの話はやめて、「ロボコップ」くらい新しい視点で描きなおしてもいいと思う。

 

 

 

 

 

…最初は丁寧にも敬体で書いていたのに、途中から興奮して常体になってしまいましたね。

これで証明できるでしょう。

 

□私はロボットではありません。

ゴジラシリーズのドイツ語版タイトル(2019)

ブログを新設しておいて、いつまでも「初投稿です」というRTA動画の挨拶みたいなエントリーだけというのも寂しいので、Yahoo!ブログの方に書いていた、おそらく僕の唯一の調べ物の成果を転載しておきますね。

 

元記事はこちら。

https://blogs.yahoo.co.jp/sgtchung_rakkasan/56049167.html

セコい再利用ですが、一応せっかく調べた成果が消えるのも嫌なので…

一応、この元記事を書いた後に判明した情報も追記しておきます。

 

ーーーここから転載ーーー

 

学校で映画好きのドイツ人の友人と話していた時、ゴジラの話になったのですが、彼から「ゴジラ映画のドイツのタイトルは全部おかしい」と聞いて、ちょっと調べてみました。実際かなり面白おかしかったので、ここに書いておきます。

 
以下、タイトルの列挙です。
「邦題」"独題"(独題の意味)になります。
 
ーーー昭和シリーズーーー
 
・「ゴジラの逆襲」"Godzilla kehrt zurück"(帰ってきたゴジラ)
 
・「キングコング対ゴジラ」"Die Rückkehr des King Kong"(キングコングの帰還)
 
・「モスラ対ゴジラ」"Godzilla und die Urweltraupen"(ゴジラと古代芋虫)
残念ながら良心的な昭和シリーズのタイトルはここで終わりです。
 
・「三大怪獣 地球最大の決戦」"Frankensteins Monster im Kampf gegen Ghidorah"(フランケンシュタインの怪獣対ギドラ)
ここから謎のフランケンシュタインの名が頻繁に出てくるようになります。
 
・「怪獣大戦争」"Befehl aus dem Dunkel"(闇からの指令)
カッコいいけど、後の「地球攻撃命令」と被る。
 
・「ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘」"Frankenstein und die Ungeheuer aus dem Meer"(フランケンシュタインと海から来た怪物)
 
・「怪獣島の決戦 ゴジラの息子」"Frankensteins Monster jagen Godzillas Sohn"(フランケンシュタインの怪獣、ゴジラの息子を追う)
短文…
 
・「怪獣総進撃」"Frankenstein und die Monster aus dem All"(フランケンシュタインと宇宙から来た怪獣)
フランケンシュタインの立ち位置がよく分からなくなってきます。
 
・「ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣総進撃」"Godzilla -Attack All Monsters"
急に英語です。良い訳が思いつかなかったんでしょうか。
 
・「ゴジラ対ヘドラ」"Frankensteins Kampf gegen die Teufelsmonster"(悪魔の怪獣とフランケンシュタインの戦い)
 
・「地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン」"Frankensteins Höllenbrut"(フランケンシュタインの地獄の郎党)
 
・「ゴジラ対メガロ」"King Kong -Dämonen aus dem Weltall"(キングコング 宇宙から来た悪魔たち)
ファッ!? 急に内容に無関係のキングコングの名が入りましたde.wikipediaによると「タイトルと関係なくキングコングは出て来ない」と書かれています。どうやら名前のレンタル権の問題のようです。しかも、この作品で宇宙から来たのはガイガンだけのはず… 
 
ファッ!?(2回目) 何と2回目のキングコングwikiよるとメカゴジラが「メカキングコング」ということになってるらしいです。
 
・「メカゴジラの逆襲」"Die Brut des Teufels, Konga, Godzilla, King Kong"
もはや意味不明です。訳せません。
 
ーーーVSシリーズーーー
・「ゴジラ(1984)」"Godzilla -Die Rückkehr des Monsters"(ゴジラ 怪獣の帰還)
 
・「ゴジラvsビオランテ」"Godzilla, der Urgigant"(古の巨人 ゴジラ)
 
・「ゴジラvsキングギドラ」"Godzilla, Duell der Megasaurier"(ゴジラ メガザウルスの決闘)
Megasaurierは造語なのでそのままメガザウルスとしました。一体どの怪獣を指してるんでしょうか。
 
・「ゴジラvsモスラ」"Godzilla, Kampf der Sauriermutanten"(ゴジラ ミュータントサウルスの戦い)
Sauriermutantenは造語なので適当にミュータントサウルスとしました。
 
いつ、メカゴジラ1がいたんだよ…
 
・「ゴジラvsスペースゴジラ」"Godzilla gegen SpaceGodzilla"(ゴジラ対スペースゴジラ)
 
 
 
ーーーミレニアムシリーズーーー
・「ゴジラ2000 ミレニアム」"Godzilla 2000: Millennium"
 
・「ゴジラ×メガギラス G消滅作戦」"Godzilla vs Megaguirus"
 
・「ゴジラモスラキングギドラ 大怪獣総攻撃」"Godzilla, Mothra, and King Gidorah"
 
・「ゴジラ×メカゴジラ」"Godzilla against MechaGodzilla"
 
 
 
ーーーその他特撮ーーー
・「空の大怪獣ラドン」"Die fliegenden Monster von Osaka"(大阪の空飛ぶ怪獣)
 
・「キングコングの逆襲」"King Kong -Frankensteins Sohn"(キングコング フランケンシュタインの息子)
メカゴジラをメカキングコングにしてしまったからにはメカニコングはどうなんねんという感じですが、wikiによればメカニコングはMechani-Kongとして出ているようです。
 
・「大怪獣ガメラ」"Frankensteins Monster aus dem Eis"(氷の中から来たフランケンシュタインの怪獣)
ドイツの訳者にかかればガメラゴジラフランケンシュタインの怪獣です。
 
・「妖星ゴラス」"Ufos zerstören die Erde"(UFO(複数形)が地球を破壊)
短文… 僕の記憶だとゴラスは1個のはずですが、このUfosは何を指しているんでしょう…
 
・「地球防衛軍」"Weltraumbestien"(宇宙の野獣)
Bestienには「残忍な人間、ろくでなし」という意味もあるらしいので、これはミステリアンの事でしょうね。
 
これはwikiにドイツ語記事が無かったので本当のところは分かりませんが、youtubeにドイツ語吹き替え版のラストシーンがあるので、どうやらドイツでも放送されたようです。タイトルは英語版そのままに"Battle in Outer Space"だったのかもしれません。

www.youtube.com

 

・「海底軍艦」"U-2000 -Tauchfahrt des Grauens"(U-2000 戦慄の潜航)
これは物凄くカッコいいタイトルになってました。U-2000が轟天号のことです。
 
・「フランケンシュタイン対地底怪獣」"Frankenstein -Der Schrecken mit dem Affengesicht"(フランケンシュタイン 恐怖の猿顔)
(直球) あれだけ昭和シリーズをフランケンシュタインのせいにしたのだから、フランケンシュタインそのものはどうなるんだと思ったら、フランケンシュタインフランケンシュタインのようです。
 
・「フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ」"Frankenstein -Zweikampf der Giganten"(フランケンシュタイン 巨人たちの決闘)
サンダとガイラの名前は英語版ではグリーンガルガンチュラとブラウンガルガンチュラでしたが、ドイツ語版ではGrüne Frankenstein(グリーンフランケンシュタイン)とBraune Frankenstein(ブラウンフランケンシュタイン)です。
 
ーーー総論ーーー
昭和シリーズの、というか昭和期の日本特撮映画の怪獣が大体フランケンシュタインのせいにされています。日本での「放射能」に相当する、怪獣を生み出すためのマジカルワードなのかもしれません。
ただ、僕の一番好きな旧メカゴジラを「メカキングコング」にされてしまったのが悲しいですね。見た目全然違うだろう…
 
そして、多少マシになったVSシリーズのネーミングセンスを経て、ミレニアムシリーズはほぼそのままのシンプルなものになっています。(訳者のセンスが時代に追いついた…)
 
因みに、VSスペースゴジラに出てくるM.O.G.E.R.Aは、英語版ドイツ語版共にM.O.G.U.E.R.Aになっています。
Mobil Operation Godzilla Universal Expert Robot Aero-Typeの略で、ユニバーサルが足されただけで、日本語のものとほぼ同じです。
 
 
実はこの流れで昭和ガメラもちょっと調べてみたのですが、そっちのタイトルもフランケンシュタイン塗れでカオスでした。長くなるので割愛しますが…
 
 
ーーー転載ここまでーーー
 
この記事を書いた後に知ったことですが、まず最近Twitterの方でドイツで放映された怪獣映画のタイトルがフランケンシュタインだらけな理由を解説してくれている方がいました。

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ドイツ版「大怪獣ガッパ」のポスター

"GAPPA Frankensteins fliegende Monster"(ガッパ フランケンシュタインの空飛ぶ怪物)と題された「大怪獣ガッパ」のポスターを見て、僕と同じ疑問を持った人がTwitterにその疑問を投稿し、それに答えてくれた人がいた形です。

その方曰く、まず「フランケンシュタイン対地底怪獣」はドイツで人気があり、それ以降マーケティングを容易にするために、怪獣映画のタイトルにフランケンシュタインの名前が用いられることになったということです。

調べてみたところ、wikipediaの「フランケンシュタイン対地底怪獣」のドイツ語記事にも同様のことが書かれていました。

Aufgrund des Erfolges von Frankenstein – Der Schrecken mit dem Affengesicht wurden in Deutschland aus finanziellen Gründen viele Filme der Godzilla-, Gamera- und King Kong-Reihen, die eigentlich nichts mit Frankenstein gemeinsam haben, als Fortsetzung dieses Films beworben. 

フランケンシュタイン対地底怪獣の成功に基づき、ドイツでは財政的な理由から、本来フランケンシュタインと共通点が無いゴジラガメラキングコングシリーズの多くの映画が、その映画の続編とされた」

https://de.wikipedia.org/wiki/Frankenstein_%E2%80%93_Der_Schrecken_mit_dem_Affengesicht から引用

 

そして、もう一つ、「宇宙大戦争」のドイツ語版タイトルが出ているトレイラーを見つけました。

www.youtube.com

"Krieg im Weltraum" (宇宙空間での戦争)だそうです。

割とそのまんまですね。

 

 

次は、最近読み終わったスターウォーズの小説の感想でも書いていきたいですね。

とりあえず初投稿

Yahoo!ブログが閉鎖してしまうということで、はてなブログに引っ越してきました。

Sgt. Chung(チャン・グンソウ)です。よろしくね。

 

まぁ、正確には引越し機能とか使ってないんで、ただ登録しただけなんですけどね。

 

Yahoo!ブログの方でもほぼほぼ何も書いていませんでしたが、こういうのは場所を確保するのが大事なんです。多分。

今回はちゃんと書きます。前よりは。

今日はもう寝るけど。

 

因みに、ブログ名は前回のPhoney Prickからは変更しました。流石に汚いので。今回も同じ映画のセリフです。何の映画か分かってもらえたら嬉しいですね。