ユリ熊嵐の感想文を書きたいけど、好き過ぎて構成に凝ってしまい永遠に完成しない状況に陥っている。
はてなブログからももう「もっと日記書けよ」の催促も無くなってしまったので、そろそろ何か書かないと、と求められてもいない義務感が生じてしまっているので、とりあえず最近思ったことを書きたい。
実は最近、体調不良で死にかけていた。
日本から持ってきていた薬が切れ、持病の皮膚病が悪化し、痛みに悶え苦しみ夜もほとんど寝られない状態だった。病状が悪化し始めてから皮膚科を探しアポイントメントを取ったものの、最短で1ヶ月後(ドイツはとにかく何でもアポイントメントが必要なのだが、医者のアポほど「無理言うな」と思うものもない)。それでは診察日にはもう死んでいるということで、友達にも手伝ってもらい予約なしの外来を受け入れている他の皮膚科を探し出し、そこに行った。
そこの先生は診察も対応も早く的確、薬局もすぐに薬を出してくれて、非常に助かったのだが、今書きたいのはそこじゃない。
先生からはステロイドを含む顔用の塗り薬と体用の塗り薬、そして「これは薬局や普通のドラッグストアでも処方箋なしで普通に買えるよ」と掻き壊し傷ついた皮膚に塗るリペアクリーム(臭い)なるものを出してもらった。
そしてこの度、そのリペアクリーム(臭い)が切れたので、処方箋で薬を買ったのとは別の、家の近くの薬局に買いに行ったのだ。
因みに、僕はほぼマインツから出たことがないので、全国でそうだという確証はないが、少なくともこのマインツにはめちゃくちゃ沢山の薬局(Apotheke)が存在している。
基本的には日本と同じように医者が医院を開いてるビルやその近くにあるケースが多いが、駅ナカや駅前では薬局だけというケースもある。別に、マインツにもdmやMüllerといった日本でいうマツモトキヨシ的なドラッグストアもあるのだが、薬局の店舗数はそれよりもずっと数が多い。こんなに沢山あってやっていけるのかと思うが、その辺はよく分からない。一度ドイツ人に質問したこともあるが、彼には「俺も分からない」と言われてしまった。
話を僕の行った薬局に戻そう。僕の家の近くの薬局は、その向かいの小さな医院と提携?している小さな薬局だ。だから、そこでリペアクリーム(臭い)が見つからなければ他の薬局を回るつもりであったこともあり、0900時頃にそこを訪れた。
現在ドイツでは新型コロナウイルスへの対策で店舗内に同時に入店でいる人数が限られており、薬局内で自力で薬を物色などしていたら迷惑がかかってしまうので、入店してすぐにカウンターで薬剤師さんに実物のチューブを見せて同じものを探している旨を告げた。
すると、その薬剤師さん曰く、「今うちには無いけど、すぐ発注するから1300時に来てくれ」とのこと。そこで、僕は薬の代金を前払いして、午後に再訪問。無事、そのリペアクリーム(臭い)を貰い受けることができた、というわけ。
そう。小売店が業者に発注してから品が届くのがめちゃくちゃ早い。
これは本屋でも同じだ。僕は勉強の関係上、何度かドイツの大手書店Hugendubelの店舗で教科書を買っているが、店舗に無い本は必ず翌日までに取り寄せてくれる。おそらく、薬局や書店などの小売店と在庫または卸業者を結ぶ専用のロジがかなりよくできているのだろう。
これらの点は日本とは対照的だ。僕は何度か日本の薬局でそこの在庫以上の薬を処方をされたことがあるし、本屋で本を何度か発注しているが、基本的には薬は2、3日かかるし(その代わり自宅に直接届けてもらえるが)、本に関しては本当に1週間以上かかる。出版不況はどこも同じようなもんだが、日本の出版社もう少し頑張れ。
一方で、ドイツの専門でないロジ、つまり一般向けの運送業者の利用はなかなかに不便だ。よく、Amazon自体は大抵の国にあるが、日本でAmazonで頼んだものが確実にすぐ届くのは日本の運送会社のおかげである、という話を聞く。まぁ、その通りだと思う。こっちの運送会社には時間指定のサービスは無いし、会社によっては再配達のシステムも無いので訪問を逃したらデポまで自分で取りに行く必要がある時もある。その代わり、届け先がアパートであれば隣人も一通り訪ねて代理の受け取りをしてもらったり、駅やバス停近くに設置されたDHLの配達ボックスが発達していたりする(たまに業者が配達ボックスの番号を読み誤ってとんでもなく遠くの配達ボックスに依頼品を入れられることがあるが)。さらに、最近だと運送業者の下請けやさらなる下請けにより業者のモラル自体が低下している場合もある。一時は、配達員が依頼された荷物を届け先のベランダに勝手に投げ入れるなどの珍事が報道されたこともあった。
これらそれぞれのロジスティクスが、日本とドイツでは対照的であるのはどういうことなのだろうか。まぁ、どちらが良いかと聞かれたら、利用者的にはどちらも早く正確に届く以外はどっちもどっちなのだが。なぜ、ドイツの専門物流がやたら高度なのかは、僕はまだ分かっていないので、今度友達にでも聞いてみたい。