and I'll believe in you until the day I die.

映画とミリタリについて書かなかったり、たまに書いたりする。ドイツでネギとニンニクを食べ続ける実験をしている。

ドイツ(というかマインツ)の薬局と物流の謎

ユリ熊嵐の感想文を書きたいけど、好き過ぎて構成に凝ってしまい永遠に完成しない状況に陥っている。

はてなブログからももう「もっと日記書けよ」の催促も無くなってしまったので、そろそろ何か書かないと、と求められてもいない義務感が生じてしまっているので、とりあえず最近思ったことを書きたい。

 

実は最近、体調不良で死にかけていた。

日本から持ってきていた薬が切れ、持病の皮膚病が悪化し、痛みに悶え苦しみ夜もほとんど寝られない状態だった。病状が悪化し始めてから皮膚科を探しアポイントメントを取ったものの、最短で1ヶ月後(ドイツはとにかく何でもアポイントメントが必要なのだが、医者のアポほど「無理言うな」と思うものもない)。それでは診察日にはもう死んでいるということで、友達にも手伝ってもらい予約なしの外来を受け入れている他の皮膚科を探し出し、そこに行った。

そこの先生は診察も対応も早く的確、薬局もすぐに薬を出してくれて、非常に助かったのだが、今書きたいのはそこじゃない。

 

先生からはステロイドを含む顔用の塗り薬と体用の塗り薬、そして「これは薬局や普通のドラッグストアでも処方箋なしで普通に買えるよ」と掻き壊し傷ついた皮膚に塗るリペアクリーム(臭い)なるものを出してもらった。

そしてこの度、そのリペアクリーム(臭い)が切れたので、処方箋で薬を買ったのとは別の、家の近くの薬局に買いに行ったのだ。

 

因みに、僕はほぼマインツから出たことがないので、全国でそうだという確証はないが、少なくともこのマインツにはめちゃくちゃ沢山の薬局(Apotheke)が存在している。

基本的には日本と同じように医者が医院を開いてるビルやその近くにあるケースが多いが、駅ナカや駅前では薬局だけというケースもある。別に、マインツにもdmやMüllerといった日本でいうマツモトキヨシ的なドラッグストアもあるのだが、薬局の店舗数はそれよりもずっと数が多い。こんなに沢山あってやっていけるのかと思うが、その辺はよく分からない。一度ドイツ人に質問したこともあるが、彼には「俺も分からない」と言われてしまった。

 

話を僕の行った薬局に戻そう。僕の家の近くの薬局は、その向かいの小さな医院と提携?している小さな薬局だ。だから、そこでリペアクリーム(臭い)が見つからなければ他の薬局を回るつもりであったこともあり、0900時頃にそこを訪れた。

現在ドイツでは新型コロナウイルスへの対策で店舗内に同時に入店でいる人数が限られており、薬局内で自力で薬を物色などしていたら迷惑がかかってしまうので、入店してすぐにカウンターで薬剤師さんに実物のチューブを見せて同じものを探している旨を告げた。

すると、その薬剤師さん曰く、「今うちには無いけど、すぐ発注するから1300時に来てくれ」とのこと。そこで、僕は薬の代金を前払いして、午後に再訪問。無事、そのリペアクリーム(臭い)を貰い受けることができた、というわけ。

 

そう。小売店が業者に発注してから品が届くのがめちゃくちゃ早い。

 

これは本屋でも同じだ。僕は勉強の関係上、何度かドイツの大手書店Hugendubelの店舗で教科書を買っているが、店舗に無い本は必ず翌日までに取り寄せてくれる。おそらく、薬局や書店などの小売店と在庫または卸業者を結ぶ専用のロジがかなりよくできているのだろう。

これらの点は日本とは対照的だ。僕は何度か日本の薬局でそこの在庫以上の薬を処方をされたことがあるし、本屋で本を何度か発注しているが、基本的には薬は2、3日かかるし(その代わり自宅に直接届けてもらえるが)、本に関しては本当に1週間以上かかる。出版不況はどこも同じようなもんだが、日本の出版社もう少し頑張れ。

 

一方で、ドイツの専門でないロジ、つまり一般向けの運送業者の利用はなかなかに不便だ。よく、Amazon自体は大抵の国にあるが、日本でAmazonで頼んだものが確実にすぐ届くのは日本の運送会社のおかげである、という話を聞く。まぁ、その通りだと思う。こっちの運送会社には時間指定のサービスは無いし、会社によっては再配達のシステムも無いので訪問を逃したらデポまで自分で取りに行く必要がある時もある。その代わり、届け先がアパートであれば隣人も一通り訪ねて代理の受け取りをしてもらったり、駅やバス停近くに設置されたDHLの配達ボックスが発達していたりする(たまに業者が配達ボックスの番号を読み誤ってとんでもなく遠くの配達ボックスに依頼品を入れられることがあるが)。さらに、最近だと運送業者の下請けやさらなる下請けにより業者のモラル自体が低下している場合もある。一時は、配達員が依頼された荷物を届け先のベランダに勝手に投げ入れるなどの珍事が報道されたこともあった。

 

これらそれぞれのロジスティクスが、日本とドイツでは対照的であるのはどういうことなのだろうか。まぁ、どちらが良いかと聞かれたら、利用者的にはどちらも早く正確に届く以外はどっちもどっちなのだが。なぜ、ドイツの専門物流がやたら高度なのかは、僕はまだ分かっていないので、今度友達にでも聞いてみたい。

「デューン 砂の惑星」感想

傑作SF大河と名高い「デューン 砂の惑星」の新訳版を読んだ。

デューン」シリーズは、著者フランク・ハーバードの息子らが書いたものも含めると、軽く10冊を超えてしまうが、まずは最も基本となる「砂の惑星」だけを読んだ。

 

僕は元々リンチ版の映画「DUNE」を観ていて、"それが好き"でずっと原作に興味はあったのだ。

でも、長そうだしなー。本屋に在ればまだしも、密林で頼むの面倒くせえなー。本を読むのが遅いから読んでる間他のもの読めなくなっちゃうしなー。

本をあまり読まない奴なので、こんな感じに腰が重い。

しかし、こんなシリーズがある。

www.youtube.com

名著の見所さんや文化史的な価値を解説してくれるTed-Edのおすすめ読書シリーズだ。

設定で日本語字幕も表示できるので是非見て。

影響され易い人間なので、こういうのを観ると俄然読みたくなる。YouTubeで映画紹介動画とか表示されると片っ端から表示しないリストに突っ込むくせに。

思うに、僕の場合、映画は観慣れてるから自分で作品の価値判断がある程度できるのに対して、本は読み慣れていないから助言めいた推薦が必要なのだろう。知らんけど。あと、どこの馬の骨とも知らんやつに映画のあらすじだけ話されるの感覚的にすごく嫌(ただ単に拘りみたいなのを拗らせた面倒臭いおっさんの感覚)。

 

はい。ところで、冒頭にリンチの「DUNE」が好きだと書いた。

うむり。僕は、みんなが言うほどリンチ版「DUNE」は嫌いじゃない。というか割と好きだ。

だって、あのナビゲーターのデザイン最高じゃない? 

あと、惑星カラダンでレト公爵と水槽に入ったナビゲーターが会話した後、広間からナビゲーターが出ていくシーン。よく見ると床がビショビショになってるの。

あの、撮影ミスでは恐らくないとは思うけど、そこに力入れる?みたいな描写がたまらなく好きだった。 

登場するメカも、セット合成では重厚さが感じられる描写なのに、機内などになると急に不可解なデザインとちゃちな作りが多くなり、オーニソプターの操縦桿みたいに何故か2本もインジケーターにぶっ刺さってるマイクだか通信機だかよく分からない棒状のものなんか、もう最高だ。

そういうアンバランスさから来る、どこか「クセになる」ような良さがあの映画にはある。フランク・ハーバードの創った世界に決定的なビジュアルを与えたと言う点だけでなく、そのリンチの失敗作だからこそという妙な「カルト臭」が、僕としては評価できる。

で、結局年末年始に帰国した際に書店で上中下巻が揃ってるのを見つけて、その場で買い揃えた。しかし、上中下巻という遅読野郎にはなかなか荷の重い文量。そのせいで積ん読にされていたのだが、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督で再映画化ということで、このビッグウェーブに乗り遅れるな!って感じで読んだ。

 

 

さて、乾燥した惑星が舞台の小説「デューン 砂の惑星」を完走した感想ですが。

 

犬は!?

 

犬はどこ!?

 

そう。リンチの映画「DUNE」には犬がいた。

この犬に作劇上どんな役割があるのか観客も最後までよく分からないし、登場人物たちも結構好き勝手に動き回る(ように見える)その犬をどうも持て余しているようで、よく撫でてこそいるものの、明らかにちょっと邪魔そうなのが演技にまで出ていて、なおのこと「アトレイデス家の愛玩犬」というキャラクターが表現できていなかった。

だからこそ、よく記憶に残っているあの犬。

 

原作には一切登場しない。

 

というか、舞台である砂の惑星アラキスは極度に乾燥していて、その社会には愛玩などと言う下らない理由で余計な生き物を生かしておく余裕はどこにもないのだ。

なんせ、アラキスでは水が何もよりも大事で、原住民フレメンの社会もその僅かな水で何人を維持できるかを常に考えながら一滴の水も無駄にせずに生きているくらいなのだから。

www.youtube.com

と思ってたら、やっぱり原作ファンの間でもネタになっていたらしい。

この動画のキャプションでも

In the 1984 film "Dune", House Atreides has a pet pug that was not in the book. The dog is present for many key moments, and even leads a charge against Sardaukar legions with Gurney Halleck in tow. After disappearing during the confusion of the fall of House Atreidis the dog reappears at Paul's coronation, having somehow survived the harsh climate of Arrakis.

1984年の映画『デューン』では、アトレイデス家が本には登場しないパグをペットとして飼っている。この犬は多くの重要なシーンに登場しており、サーダカー(皇帝の親衛隊)に対する突撃の時でさえ、ガーニー・ハレックと共に戦列で先陣を切っている。アトレイデス家凋落の混乱の中で姿を消した後、アラキスの厳しい気候をどうにかして生き延び、ポールの戴冠式で再登場する」

とか書かれてる。

 

いや、何だったんだよあの犬… わからない

誰も知らない 知られちゃいけない

あのパグ犬が 誰なのか…

 

まぁ、そんなことはどうでもよろしい。ここから真面目な感想。

 

読み始めた当初は、若干の後悔であった。というのも、世界の秩序や統治機能や文化がすでに完全に回ってる銀河にいきなり放り込まれるからだ。登場人物の名前や世界観の風習も説明ぶった説明はほとんどなく、すでにその風習が馴染んで何百年という宇宙が舞台なのだ。なので、最初から登場人物は多いし、未来文化における常識に基づいて世界は描写されるし、登場人物を彼らを指す専門用語で言及したりするので入り込みづらい。何度も本の最初にある人物紹介と読んでるページを往復してしまった。

 しかし、そこを乗り越えてしまいさえすれば、本当に完成度の高い広大な世界に没入することができる。

 

この世界では過去の大戦争から人類は高度なコンピューターを廃しているので、長期に渡り専門の訓練を受け社会的な階層と化した人間そのものがその代わりを果たしているが、どんなに訓練し、メランジと呼ばれる香料でその機能を拡張しても元の器が人間なので、彼らの感じる恐怖や怒りでその性能が鈍る。そのため、何かある度に登場人物がどいつもこいつも「落ち着け…落ち着け…」と心を落ち着かせる行を行なっている。これが遠未来が舞台の異文化SFにおいて、現代の人間である僕が妙に感情移入できるポイントになっていて良い働きをしていたと思う。

また、この作品がそもそも映画化というか映画化に向かないのではないか、とも強く思った。僕はリンチ版映画の登場人物のそのモノローグの多さを映像作品としてダメな点だと思っていた。んがしかし、読んでみて分かったが、元々この原作は心理描写としてのモノローグが物凄く多い。しかも、映像でもそれを上手く表現することが難しいタイプのものだ。というのも、この物語は、最初から最後まで公式決戦と言われる主人公らのアトレイデス家とその宿敵ハルコンネン家の暗殺合戦であるために、どこに互いの刺客が潜んでいるのか分からず、また多くの登場人物が先述の通り高度に訓練された技術でもって他の人間の心理を読み取ろうとするので、皆が皆表情や声色を変えずに会話する。つまり、映画化において付け足せるはずの視聴覚的な説明という手が、原作通りに作ろうとすればするほど封じられてしまうことになる。こうなると、やはり登場人物のモノローグを入れざるを得ないだろうが、そうすると映画として寒くなってしまう。

デューン」のメランジが元ネタとされる、同じく「スパイス」なるものが密輸業者によって運ばれている世界を描いた「スターウォーズ」が、大まかな背景をタイトルコールとセットのオープニングクロールで説明し、更に舞台となる世界が全く違う銀河であっても主人公らが希求するのが民主主義や自由といった現代人に分かりやすいものであるというのは、既に完成されていて回っている世界をいきなり見せつける手法としては実はとてもよく出来たものだったのだ。

スターウォーズ」との比較を出したが、「デューン」は本編は(定義にもよるが)どちらかといえばスペースオペラ的かつSF史劇だ。エンジニアリングSF的な面白さがあり、本作をSFとして完成させているのは付録の方だ。

他に、この小説では戦いがほとんど描かれないという特徴がある。映画では主人公ポールらの砂漠のゲリラ戦は見どころの一つだったのだが、厳密に言えば原作にはそれらも一切描かれていない。勿論戦いが無いわけではない。ポールの幼い息子まで死に追いやられてしまうような激しい戦いが常に背景にあるのだが、作者は恐らく意図的にそれを直接書いてはいない。戦いが起こる段階になると次の章はもうアフターマスから始まるのだ。勿論、これは直接描写しないことで戦いの激しさを読者の想像力に任せるものであろうが、「スターウォーズ」シリーズの小説を読んで中学時代を過ごした身としては少し寂しい

 

思いつくままに書き殴った上に、なんか途中からスターウォーズの話ばっかりになった。

とにかく、久しぶりに1ヶ月で3冊も読めるくらい面白かった本なので、是非とも続きも読んでいきたい。しかし、フランク・ハーバードのシリーズはともかく、息子らの書いた新シリーズはまだ未訳も多いようでどうしたものか…

ドイツ連邦軍から消えた6万発の銃弾

銃弾はどこへ行ったのか? 連邦軍の数万発の銃弾と火薬が行方不明

www.swr3.de

2020年7月17日、SWR3(南西ドイツ放送3)はドイツ連邦軍で銃弾が消えていることを報じている。

弾薬が盗まれたのか紛失したのかは、目下全く分かっていない、と防衛省のスポークスマンは語っている

 

Welt紙の報告によれば、2010年以来、4万8000発の実弾と62kgの火薬類に加えて、少なくとも6万発の弾薬がKSKのもとで消えている。

SWR3の記事によれば、防衛省のスポークスマンは「現在集中的に捜査中であり、KSKだけではなく、全体の管理方法を点検中」と語っている。杜撰さの問題なのか、犯罪行為なのか、連邦軍が派兵されている地域の在庫に残っているのか、明らかにしなければならないとしている。

 

以下のリンクは当該のWelt紙の記事

www.welt.de

今更「遊星からの物体X」のラストを考える

えー、今更「遊星からの物体X」ぅーーー???

ふっるー!

オタクが「遊星からの物体X」で盛り上がっていいのは平成までだよねー!

 

いいんだよ、どうせコロナで映画館もやってなくて、プロの評論家もレンタルで古い映画の短評とか書き始めてるから。

とか思ってたら日本の映画館も再開し始めてしまったらしい。

 

 

はじめに

ここではラストに関して明確な断定は行わない。

というか、行えない。だって、監督が明言を避けたいと言っている以上、「正しい推理」は存在しないからだ。

じゃあ、何でいつまでも昔の映画を見直してあーだこーだ言うのか。鑑賞から議論まで全部ひっくるめてそれがおもしれーからに決まってんだろ!

あと、僕は基本的に論理立てて何か考えるのが苦手なので、論証を他人に頼っています。みんなもそっちの方がいいでしょ。知らないオッサンより、動画編集できる海外ニキってそれ一番言われてるから。

あと、当たり前だけど、少なくとも本編を観ていることを前提に話を進める。82年の映画の結末にネタバレもクソもないだろう。

 

 

思い出し用登場人物リスト

遊星からの物体X」には12人のあんまり仲良くないオッサンが登場する。

男性率100%。ボトムズを超えて、男女の乳首比600:4だった映画「スリーハンドレッド」を上回る男らしさだ。

(元ネタ↓)

www.youtube.com

とにかく劇中には12人のおっさんが登場するが、キャラが立ってる奴もいれば、意図的にキャラの立ってない奴もいるし、そもそもビジュアルが被ってる奴がいるので整理しよう。

 

12人の登場人物

R・J・マクレディ(マック):本作の主人公。ヘリのパイロット

チャイルズ:タフそうなアフリカ系。マクレディと最後まで生き残る

ギャリー:観測隊の隊長。面長な初老の男性。拳銃を所持している

ノールス:2人目のアフリカ系。調理係。チャイルズよりもポップな奴

ブレア:デブでハゲ。物語を動かすキーパーソン。ラスボス

ウィンドウズ:気弱そうなモジャモジャ。実際メンタルが弱い

パーマー:2人目のヘリパイロット。見た目が狂人っぽい

ノリス:気弱で目立たないぽっちゃり。心臓に疾患があった

べニングス:痩身のハゲ。お手手ミュータントになる

フュークス:メガネが特徴の生物学助手

クラーク:無口な髭面の男。犬の飼育係

コッパー(ドク):2人目のデブでハゲ。医師

 

 

2016年の誤報までの経緯

というわけで

こんなアンケートを行った。

友達の少なく人望も無いやつなので拡散力に欠けるために母数が少なくて申し訳ないのだが。

 

まず「遊星からの物体X」といえばカルトな連中を含め多数のファンを獲得し、結末や同化の順番、ブレアが同化されタイミング、フュークスを襲ったやつや死因については、インターネットでも長年議論されてきたのだ。

しかし、Yahoo!ジオティーズが去年終了したせいか、今見たら、僕が昔よく見た日本の考察サイトが見当たらない。

なので思い出しながら書くが、古参(?)の中で結末についてよく言われていたのは、「最後の二人のうちマックの吐く息が白いのにもかかわらず、チャイルズは吐く息が見えないので彼が同化された物体である」というものだった。

もちろん、これは後にカーペンター自身によって「撮影時の光の加減によってそう見えるだけ」と説明されたという事実までがセットである。

 

だが、最近(30代の感覚の「最近」)ネット上では再び「遊星からの物体X」の結末について盛り上がったことがあった。

2016年9月に出たギズモードの記事を日本語訳したものだがキッカケだ。

www.gizmodo.jp

 

Gizmodo日本版は、その記事の中で「遊星からの物体X」の撮影監督を務めたディーン・カンディDean Cundey氏が映画制作会社Blumhouseのインタビューにて

人物の瞳に微妙な「光」があれば人間で、なければ「それ」であると説明しました。

と書き、さらに

どれが人間か、「それ」かの、微妙な伝え方を模索していてね。目の微かな光に注目してみるといいよ。あれは生命の光なんだ。

と映画の演出論も展開され、説得力を高めていった。

 

2016年当時、僕もこの記事を完全に真に受けており、(この日本語版記事では結末の断定を濁しているにもかかわらず)マクレディが物体だと思っていた。

これには後述する後日談のPS2ゲームの存在も関係している。

しかしながら、先日映画のラストシーンを観直してみたところ、あれ?これカットによってはマクレディもチャイルズも瞳に光があるよね…???

 

そう!これは誤報

というかこのインタビュー自体は存在するらしいのだが、Gizmodo(英語)がまず伝言ゲーム的にインタビューの内容を誤解し、その記事を日本語に翻訳する際に結末の結論を濁して、読者に丸投げするという改悪を行って更に意味不明な状況になるという形だったのだ。クソじゃん。

 

このtogetterに当該の指摘がまとめられている。

要は、人間の瞳の輝きの要素はラストシーンには必ずしも適用できないということだ。

togetter.com

ただ、このまとめないに貼られているリンクのうち、ギズモードの誤った記事は2020年6月29日現在まだ読めるのだが、肝心の映画制作会社Blumhouseの記事がもう無いのでそちらの確認はできなかった。

 

まとめとして、とにかく監督は結末を意図的にあやふやにしており、「決定打」はそもそも存在しないということだ。

 

同化タイムライン

さて、やっと本題に入ろう。

監督からの明確な回答が無い以上、我々、作品をコマ送りして観てあーだこーだ言うオタクは、基本に立ち返って真面目に考察するしか無い。

 

こういうものがある。

www.youtube.com

 遊星からの物体X」での、キャラクターが同化された順番と死んだ順番を整理し、推理する動画だ。

 

一応かいつまんで解説する。

 

・この動画では、クラーク、コッパー、フュークスは同化される前に死亡しているので、順番から除外。行動を逐一観客が見ている主人公マクレディも除外。

・最初は犬だけがシングであり、血液テストのシーンではパーマーとブレアのみが同化されている、として推理を進める。

・べニングス、ギャリー、ウィンドウズ、ノールスは劇中で同化が描かれている。

 このうち、ウィンドウズは焼却され、ギャリーとノールスは最後の爆発で死んだ。

⇒つまり、犬到着から血液テストまで、3人の「同化」が画面外で行われたことになる。

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初期状態

 

1人目:犬が近づく影は、パーマだが髪の量が多い髪型からしてノリスである。

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1人目:ノリスが同化される

2人目:ノールスが文句を言う、キッチンのゴミ箱に捨ててあった汚れたシャツの切れ端から、他の人が襲われたことが示唆される。

捨ててあった長袖状のシャツを着ているのが確認できるのは、ブレア、コッパー、マクレディ、ノールス、パーマー。

ブレアは、シングに対して敵対行動をとっている

コッパーとマクレディは、同化の可能性なし

ノールスは、最後に同化される

ということで2人目はパーマーである。

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2人目:パーマーが同化される

この間にスパイダードッグと化したドッグシングとの戦いがある。

 

3人目:べニングスが死体に襲われ、半分同化。そのまま焼却処分される。

この直後にノルウェー基地から持ち帰られた死体など感染の恐れがあるものも同時に焼却処分される。

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べニングス感染〜死体焼却処分まで

この間にフュークスが謎の焼死を遂げる。

また、シングの脅威を理解したブレアが、基地で破壊活動(シングの同化拡大に対する敵対行為)をし、離れに隔離されることになる。

 

4人目:ブレアは離れに隔離されている間に円盤をつくっていたので、破壊活動から血液テストまでの間にパーマーかノリスのどちらかによって、同化されている。

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4人目:ブレアが同化される

その後、ノリスシングが正体を現し、コッパーを殺害。

マクレディが逃亡しかけたノリスシングを火炎放射器で処分。

 

さらに、生存者間での緊張が高まり、マクレディを切りつけようとしたクラークが彼に拳銃で撃たれ死亡。

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クラーク殺害まで

5人目:血液テストで正体を現したパーマーシングがウィンドウズを感染させる。

マクレディはパーマーシングを火炎放射器とダイナマイトで処分し、さらに同化途中だったウィンドウズシングも焼却。

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パーマーシング戦後

この時点で血液テストで潔白が証明されているため、同化されているのは隔離されているブレアのみとなる。

 

ここからがこの動画の一番重要な推理パート。

この動画では、ラストの生き残った2人のうちチャイルズが同化されていると考えている。その理由はいくつかある。

血液テストが終わった時点ではチャイルズは完全に人間である。そして、マクレディ、ギャリー、ノールスがブレアの様子を見に離れに行く間、チャイルズが母屋を見張っているが、その時には青い色のジャケットを着ていて、彼の立つすぐ後ろの壁には暗い色のジャケットがかけてあった

そして、次にチャイルズが消えたことを示すショットでは、彼が見張っていたドアが開いており、また彼の後ろの壁にかけてあったコートの色が暗い色から明るい色のものに変わっている

つまり、チャイルズはブレアシングに襲われて、衣服が裂けたことを示している。

また、チャイルズは最後に「ブレアが基地の外にいるのを見て外へ出た」と言っているが、彼が母屋を出た直後に停電し、ジェネレータは母屋内にあるのだから、ブレアが母屋の中にいるはずだ。

最後に生き残ったマクレディとのやりとりもそれを証明している。

チャイルズはマクレディに渡された酒に口をつけるが、もし彼が人間であるならば「感染は血の1滴からでも可能であり、缶詰以外は食うな」と言われたのを知っているはずで、マクレディが酒を飲ませた後に笑った理由はチャイルズがそのテストに失格したからである。

6人目:チャイルズということになる

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ブレア捜索〜ブレアシング戦前まで

そして、マクレディ、ギャリー、ノールスの3人が焦土作戦を開始し、母屋地下の発電室を爆破しようとしたところで、1人ずつブレアシングに襲われ

7人目:ギャリー

8人目:ノールス

そして、3人が悪魔合体したブレアシングを発電室ごと爆破。

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映画最後の状況

というわけで、このタイムラインの推理ではチャイルズがシングである、という結論である。

 

また、こういうのもある。

www.youtube.com

この動画の考察も、要はチャイルズがシングであるということなのだが、その根拠に最後にマクレディが彼に渡す 酒に注目している。

焦土作戦時に使うダイナマイトと火炎瓶のうち、後者の瓶は劇中でマクレディが愛飲していたウイスキーの瓶であり、発電室でのブレアシングとの戦闘時にマクレディが手元に持っている瓶は全て火炎瓶になっていて、母屋も破壊されているのだから彼が持っている瓶に入っているのはガソリンである。マクレディは、それを平然と飲んだチャイルズの正体を見抜き笑った、という推理である。

 

うーん、なんかやっぱりチャイルズがシングな気がしてきたな!!!(影響されやすいやつ) 

 

ところがこの映画には、後日譚となるゲームが存在するのである。

 

 

遊星からの物体X エピソード2」

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遊星からの物体X エピソード2」

2002年にWindowsXboxPS2でリリースされたゲームで、舞台は映画の3ヶ月後の同地点である。この映画、マックがウィンドウズを火炎放射器で焼き殺す映画なのに、Windows対応mac非対応のゲームである。

 

ゲームの内容はYouTubeにいくらでも転がっているのでそれを見てもらえばいいと思うが、日本人ニキがイキって英語字幕をつけているプレイ動画だけは英語が少しでも読めると頭痛になるレベルの英文でいっぱいなので、韓国人ニキが無言で日本語吹き替え版をプレイしている動画の視聴をオススメする。

ゲームを実際にプレイしたことはないのであまり強くは言えないが、映画をかなりリスペクトして作っているために序盤が面白い反面、ゲームシステムと後半のストーリーには問題がありそうだ。というか、そもそもこの題材は戦闘TPSには向かないのでは…「エイリアン:アイソレーション」のような戦闘型ではない良質なホラーFPSも出ていることだし、できればこちらのタイプでリメイクしていただきたい。

 

大事なとこだけ説明すると、このゲームではチャイルズが映画最後のシーンと思われる場所で凍死しており、ラスボスとの戦いの際に突然現れたマクレディと共に主人公は南極をヘリで脱出する。

要は、マクレディがシングであるという示唆と共にゲームが終わる。

 

 

忘れ去られたアメリカンコミック

www.youtube.com

この動画茶番もあって長いのだが、アメコミの話は貴重だ。ここで語られるのは

"The Thing from Another World"

"The Thing from Another World: Climate of Fear"

"The Thing from Another World: Eternal Vows"

のトリロジーだ。

何で1951年の方と同じタイトルにしたんだよ…

なおファンダムサイトによれば、この他にも

"The Thing from Another World: Questionable Research"

"The Thing from Another World: The Northeman Nightmare"

があるらしい。全てDark Horse Comicsからの出版だ。

 

まず、映画の直接の後日譚である1冊目。"The Thing from Another World"

映画ラストシーンの直後、生き残ったマクレディが基地を離れて彷徨っていると捕鯨船(に偽装した謎の組織の基地)を発見し、彼らに命を救われ、回復した後で彼らのヘリを奪い、チャイルズを探し出して殺し、他の全ての死体を焼くために観測基地に戻る。しかし、途中でネイビーSEALs的な人たちに邪魔され、当たり前のように話は信じてもらえず、焼け残った死体に触った特殊部隊はどんどん感染していき殺し合いになり、結局チャイルズは人間で生きており再会して云々。その後、部隊の隊長が呼んだ原潜の中で感染が広がってしまい、ラスボスシングを倒し、マックは脱出に成功するもチャイルズは潜水艦と共に死亡?というストーリーらしい。

とにかく、絵はものすごく上手くて綺麗なものの、要点を得ない話の作りでキャラクターもリアルに描写したため判別しづらく、あまり評価がよろしくないコミックのようだ。

 

第2部は"The Thing from Another World: Climate of Fear"。

ここからは絵が典型的なアメコミになっており、キャラクターは判別しやすくなる。ストーリーも一応続いており、前回の潜水艦から脱出したマクレディがアルゼンチン人らに助けられ、アルゼンチン最南端の街の軍事施設に連れて行かれ、今度は雪と氷ではなく、熱帯のジャングルだ!という話だ。アルゼンチン最南端でそれはないだろ…(と思ったが、調べたらかなり自然が豊かな土地ではあるらしい)

これはそれなりに面白いようだ。

 

が、3部目の雲行きがものすごく怪しい。

"The Thing from Another World: Eternal Vows"

映画のキャラは出なくなり(シークエルの3冊目だしな)、設定もシングと化した女がセックスで感染者を増やすが、感染は選択的になっており…なんか「スピーシーズ」みたいになってません!?

この動画でも最悪の設定改変と言われている。

 

まぁ、なんか長くなってしまったが、とにかく誰も覚えていないようなコミック版の後日譚では、マクレディもチャールズも2人とも人間であったということになる。

 

 

その他の可能性

その他ってか、もう後は2人ともシングだったオチだが、ここまで見た中では無かったというだけで、その可能性自体は潰えない。

そもそもマクレディ=シング説にも共通するが、ブレアシング戦からチャイルズと合流するまでにはカットが変わり、時間も多少空いていることが分かる以上、マクレディもシングでないとは言い切れない。

そもそも先に紹介したチャイルズ=シング説は、マクレディが主人公であり観客の目線であるという前提の上に成り立っている。しかし、映画の描写上、マクレディにも空白の時間はあり、必ずしもその前提は盤石ではない。

それは感染のタイムラインも同様だ。

最後にこの沼へのいざないとして、海外のFandam Wikiのリンクを貼っとく。

今まで紹介したものの他にももっと多くのゲームや媒体が存在する。

thething.fandom.com

 

 

一体、真実はどうなっているのか。それはまだ混沌の中。

それが…ドロヘドロ

Balt Ops 2020

ドイツ語と翻訳の練習に、 YouTube連邦軍アカウントに投稿された動画の内容を訳していくよ!

 

2020年の6月7日〜16日にかけて行われたNATOの演習、BALTOPS2020に関する動画。

 

www.youtube.com

 

まずはナレーションの文字起こし全文

BaltOps 2020: Erstes Seemanöver nach Corona

 

"Baltic Operation 2020"

Die erste Großübung der NATO auf See seit dem Ausbruch von COVID-19. Zusammen üben 19 NATO Alliierte und Verbündete auf der Ostsee den Ernstfall. Rund 30 Schiffe nehmen an der Übung teil. Die deutsche Marine beteiligt sich mit 5 Schiffen, darunter hier der Tendern Werra, die Donau und die Fregatte Lübeck.

Die Übung beinhaltet Luftabwehr und U-Boot Aufklärung. Die deutsche Marine schießt mit der 27mm Kanone und dem MG3. So trainieren sie den Kampf gegen Piraterie. Teil des Trainings ist es den Feuerkampf auf bewegte Ziele zu üben. Die lettische Marine ist dazu mit dem Browning Maschinengewehr ausgestattet.

Die Crew des lettischen Minenjägers M53 bringt ihren Unterwasserroboter zum Einsatz. Er hilft in den Gewässern Minen zu finden und sie zu beseitigen. Auch Artillerie Blindgägner können so mit dem Roboter aus dem Weg geräumt werden.

Zum 49 Mal findet das Seemanöver statt. Rund 3000 Soldaten und Soldatinnen sind beteiligt. Das jährliche Seekampftraining stärkt die multinationale Zusammenarbeit der NATO Alliierten und Verbündeten.  

 ここから翻訳

 

BaltOps 2020:コロナ後最初の海上軍事演習

"Baltic Operation 2020"

COVID-19のアウトブレイク以来初めてとなるNATOの大規模海上演習である。19カ国のNATO加盟国と協力国がバルト海で有事の演習を行う。おおよそ30隻の艦艇が訓練に参加し、ドイツ海軍からは補給艦「ヴェラ」、「ドナウ」、フリゲートリューベック」など5隻が参加する。

訓練内容には防空と哨戒も含まれている。ドイツ海軍は27mm砲とMG3での射撃を行い、海賊対策の訓練を行っている。訓練の一部には動き回る訓練目標への射撃があり、ラトビア海軍はそれに対してブローニング機関銃を備えていた。

ラトビアの掃海艇M53(訳注:マジでこう言っているがおそらく間違い。詳しくは後述)のクルーは今回の任務のために潜水式無人掃海具を持ってくる。これは、水中の機雷を発見し、除去するのを手助けする。また砲の不発弾も同様にこのロボットを用いて取り除くことができる。

49回目の海上軍事演習が開催される。およそ3000名の兵士が参加し、この毎年の海上戦闘訓練はNATOの加盟国と協力国の多国籍なチームワークを強くしているのだ。

 

ーーー翻訳ここまでーーー

 

まずこの「バルトオプス」は、1971年からバルト海で年に一回行われている、砲術、洋上補給、対潜戦(ASW)、レーダートラッキングと迎撃、掃海、シーマンシップ、捜索救難、海上阻止行動、実際の機器や海上安全保障のシナリオを扱うことを目的としたNATOの軍事演習である(wiki情報)

https://en.wikipedia.org/wiki/BALTOPS

 

 

そして、この非常にバタ臭い僕の訳だが、これは現在形で統一されているナレーションをそのまま訳したため。 この動画が投稿されたのは6月24日であり、当該演習は同月16日に終わっているので過去形で語られるべきだと思うのだが、今の僕のドイツ語レベルだとよく分からない。

 

 

そして、最大の問題である箇所の考察である。

今回の動画は短い上にナレーションのみなので翻訳はさして難しくはないと考えて着手し、まぁ大体その通りだったのだけど、例の「ラトビア海軍」をチェックしていて問題が起こった。

このドイツ連邦軍の動画は、自国以外で数ある演習参加国から何故かラトビア海軍についてだけに触れているのだが

 

ラトビア海軍に掃海艇M53 "Skalvis"は(おそらく)存在しない。

https://de.wikipedia.org/wiki/Lettische_Marine#Aktuelle_Flotte

 

どういうことかと言うと、この掃海艇M53 "Skalvis"はリトアニア海軍の艦なの。

en.wikipedia.org

元は英海軍のハント級掃海艇HMS「コッテスモア」で、英軍退役後にリトアニア海軍に払い下げられた艦であるらしい。

 

じゃあ、ブンデスベーアがラトビアリトアニアを勘違いして原稿を書いてしまったのかと言うとそういうことでもないようだ。

というのも、動画内に映る当該艦艇の上で作業している兵士の腕の国旗からも分かる通り、乗り込んでいるのはラトビア軍っぽいからだ。

 

そんなんラトビア軍がリトアニア艦に乗り込んでるだけじゃんと思うかもしれないが、ナレーションは

Die Crew des lettischen Minenjägers M53

ラトビアの掃海艇M53のクルー」

と言っており

Die lettische Crew des Minenjägers M53

「掃海艇M53のラトビア人クルー」

と言っているわけではないので、非常に混乱する。混乱した。

 

NATOに詳しくないので、この辺のことをあまり強くは言えないのだが、当該箇所については、ブンデスの間違いじゃねーかなぁ、と。

30DayFilmChallengeやった まとめ

みんな、TdBw20観た!?

 

身内のブンデスクラスタに伝わればと書いた前回の記事だけど、ドイツ連邦軍の回し者なのでよく分からない義務感からTwitterで実況までしちゃったよね。

 

TdBw20のタグつけて実況してるやつドイツ人含めて一人もいなくて泣いたわ。

 

 

 

さて、30DaysFilmChallengとかいう1ヶ月以上前にTwitterで流行って、30日かけてシコシコ埋めてたタグの自分の分のまとめをやる。

 以下、画像貼って、既に話したことを書くだけなので、サッと見たい人はTwitterでも見て。

 

本当につらつらと長いので、適当に流してほしい。

 

Day 1: the first film you remember watching.

あなたが観たことを覚えている最初の映画

「ミッション・インポッシブル」

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ミッション:インポッシブル(1996)

うちは小さい頃から自宅で映画が流れているタイプの家だったので、どの映画が最初かはわからない。

分からないが、覚えている中で映画館に最初に観に行った映画は「ミッション:インポッシブル」だった。この時、5歳ぐらい。

 

 

Day 2: a film you like that starts with the first letter of your name.

あなたの名前の最初の文字で始まる映画

ダンケルク

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ダンケルク(2017)

Dから始まる映画がそんなに多くない。その中で好きなものとなるとさらに少ない。

「デビルズバックボーン」 はTから始まるし。

 

 

Day 3: a film that has more than five words.

5字より多いタイトルの映画

ゲット・アウト

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ゲット・アウト(2017)

ゲット・アウト」"GET OUT "。邦題も原題も6字。思いつくのが大変だった。

もし5字以上なら「ジョーカー」"JOKER"だったかな。

 

 

Day 4: a film with a number in title.

タイトルに数字のある映画

アンドリューNDR114

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アンドリューNDR114(1999)

邦題にも原題にも数字が入ってる映画を選んだ。アラビア数字とは言われてない。
 

 

Day 5: a film where a character has a job you want.

登場人物があなたのしたい仕事に就いている映画

「フランシス・ハ」

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フランシス・ハ(2012)

そもそもしたい仕事って何…?大学出ても大学生みたいに暮らしてるので、この映画。

これとか「インサイド・ルーウィン・デイビス」みたいなのが一番心に重くのしかかるようになってしまった。

 

 

Day 6: your favourite animated film.

お気に入りのアニメ映画

秒速5センチメートル

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秒速5センチメートル(2007)

好きなアニメーション映画は色々とあるけど、一番はやっぱりこれになるのかもしれない。感傷マゾなので。

 

 

Day 7: a film that you will never get tired of.

決して飽きないであろう映画

遊星からの物体X

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遊星からの物体X(1982)

なんだかんだコレ。何度見返しても飽きない。

粗いところもあるけど、故に今でも見直してあーだこーだ言って楽しめる作品じゃないだろうか。

 

 

Day 8: a film where you liked the soundtrack more.

サウンドトラックの方が好きな映画

マイレージ、マイライフ

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マイレージ、マイライフ(2009)

ジェイソン・ライトマン監督は他の作品でも、とにかく音楽のチョイスがいい。

この映画は、内容も良いけど、サントラが特に良いのだ。

 

 

Day 9: a film you hate that everyone else liked.

他のみんなは好きだけどあなたの嫌いな映画

バトルシップ

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バトルシップ(2012)

そもそも僕はマイケル・ベイ作品が嫌いなのだが、これを映画館で観た時「あれ?もしかしてマイケル・ベイが悪いんじゃなくて、ハスブロが諸悪の根源?」と思ってしまうほどに、マイケル・ベイには彼なりの美学がまだあったんだな、と再認識させてくれる映画。オススメです!

 

 

Day 10: your favourite superhero film.

お気に入りのスーパーヒーロー映画

「スーパーマンIV 最強の敵」 

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スーパーマンIV/最強の敵(1987)

そもそもジャンルとしてスーパーヒーロー映画 にハマっていないので…

となると、一番好きなスーパーヒーロー映画はコレだ。

笑って許せるクソ映画の典型なので、まだ観ていない人は絶対に観た方がいい。

 

 

Day 11: a film you like from your least favourite genre.

好きじゃないジャンルで好きな映画

猟奇的な彼女

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猟奇的な彼女(2001)

基本ラブコメを観ないので。

伏線回収とブラフの組み方が上手い映画だった…

 

 

Day 12: a film that you hate from your favourite genre.

好きなジャンルで嫌いな映画

100,000年後の安全

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100,000年後の安全(2010)

社会派ドキュメンタリー映画は基本的には好きなんだけど、これはその皮を被った監督のオサレポエム企業コマーシャル映画。クソ。

重大なテーマを扱っておきながら、問題の企業の中の人にしかインタビューせず、件の場所の近隣住民への聞き込みすら全くしない手の抜きよう。

それどころか、多分監督がインタビューで得た情報をあまり理解しておらず、合間合間に微妙にピントのずれた監督のオサレポエムと小並感でお茶を濁される。

オススメです!

 

「4デイズ・イン・イラク」(同着)

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4デイズ・イン・イラク(2015)

戦争映画ジャンルからピックアップ。正直、これと「5デイズ」で迷った。

迷ったけど、こっちの方が純粋に駄作。

ヒューマントラスト渋谷かどこかに観に行ったんだけど、内容がつまらなすぎて客席まで殺伐とした雰囲気になったのはいい思い出ですね。

冒頭でまだどのキャラにも感情移入していないどころか名前も知らない状態で人死を描き、泣いてくれと言わんばかりの悲しげな音楽を流すと、観客はどんな気分になるのかを実証する実験的映画。オススメです!

 

 

Day 13: a film that put you in deep thoughts.

深く考えさせる映画

宇宙パトロールルル子 初恋BIG版」

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宇宙パトロールルル子 初恋BIG版(2016?)

初恋BIG版なら映画だろ。

TRIGGER特有の ハイテンションナンセンスコメディだが、クリシェ(陳腐なもの)と化した要素をクリシェ(お約束)として使い倒し、クリシェの新しい使い方さえ提示してみせる凄いアニメ。

観た後は、クシリェやマクガフィンなど、映画を構成する要素について深く考えざるを得なくなる。

 

 

Day 14: a film that gave you depression.

あなたを憂鬱にさせた映画

運命のボタン

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運命のボタン(2009)

お前、マシスン好きだな!?

キャメロンディアスを起用し、興味を引く序盤と不条理劇に集約されていく終盤など、面白くなる要素を詰めているのに、どうしようもない中盤で全部台無しにしてしまっている残念な映画。

どんなにいい具材を用いても、万人を下手に表面的に解釈した薄っぺらい論理展開を入れると取り返しがつかなくなることをいつでも思い出させて、憂鬱な気持ちにさせてくれる。オススメです!

 

 

Day 15: a film that makes you feel happy.

あなたを幸せにする映画

ビッグ・フィッシュ

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ビッグ・フィッシュ(2003)

幸せな気分にしてくれる…映画…?

正直、かなり悩んだ。別に幸せな気分になるために映画観てるわけじゃないし…

どんな悲しい映画でも出来が良ければ、素晴らしい映画に出会えたという意味では幸せだしなあ〜。

でも、あえて取り上げるとしたらこの辺かと。

家族モノが好きだし、ティムバートンのいつもの悪い趣味と悪い家族サービスが無くて、大変よろしい。

 

 

Day 16: a film that is personal to you.

個人的に重要な映画

 「ゴジラの逆襲

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ゴジラの逆襲(1955)

父親に勧められて観た、多分僕にとって最初の怪獣映画だろう。 

なんで「ゴジラ」じゃないかというと、父に「ゴジラ」と「ゴジラの逆襲」のVHSを出されて、「どっち観たい?因みに、逆襲の方がゴジラ早く出てくるよ」って言われたから。

 

 

Day 17: favourite film sequel.

お気に入りの続編映画

「新・猿の惑星

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新・猿の惑星(1971)

3が好き!(突然)

シリーズ3作目というのは予算縮小からの原点回帰があったり、小粒ながらもテーマを掘り下げたりしているものが多い気がするけど、新猿は後者で、地味ながらも猿と人間の立場を再度逆転させ、それも人類が自らの運命を知ることでさらに逆転するというとことかすき。

 

アルカディア」(同着)

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アルカディア(2017)

前作「キャビン・イン・ザ・ウッズ」(原題"Resolution"。邦題と同じ原題のメタホラー映画とは無関係)の正統続編。

まぁ、実はこれの1作目もメタホラーなのだが。

前作の主人公たちもしっかりと出ている上に、ジャンルをメタホラーからコズミックホラーに転向し、上手く世界を広げた映画。

前作同様にカメラワークが中々よい。

 

 

Day 18: a film that stars your favourite actor/actress.

お気に入りの俳優が主演の映画

七人の侍

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七人の侍(1954)

本当は、一番好きな俳優がバリー・ペッパーなんだけど、彼は脇役俳優なので主役をほとんど張ったことがなく、つい最近主演した「クロール 凶暴領域」はまだ観ていないので…

というわけで、次点で志村喬の主演している映画の中で好きなやつということで。

この映画、村を守る戦いの正門の戦いのパートで、どうみても野盗の馬に撥ねられている人間がいるんだけど、彼は撮影終了後どうなったのだろうか。

 

 

Day 19: a film made by your favourite director.

お気に入りの監督の映画

殺人の追憶

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殺人の追憶(2003)

ポン・ジュノはいいぞ。

「パラサイト」も凄い映画だったが、僕は特に「殺人の追憶」を推したい。

この作品もカメラの使い方が物凄く上手く、効果的なのだ。 

 

 

Day 20: a film that changed your life.

あなたの人生を変えた映画

パンズ・ラビリンス

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パンズ・ラビリンス(2006)

デル・トロ映画との出会い。

以前、ゲーム「ワンダと巨像」がハリウッドで映画化という話が上がった時に、映画スレで「主人公が喋らず、監督がデルトロならいい」という書き込みを見て、ほぅデルトロですか…と思って借りて観た映画。

映画冒頭の迷宮入り口のパンの掘られた門のシーンでもう惚れ込んでしまい、すぐにDVDを買った。

これと「デビルズ・バックボーン」は人生のオールタイムベスト。

 

 

Day 21: a film that you dozed off in.

あなたをうとうとさせた映画

蒼き狼 地果て海尽きるまで」

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蒼き狼 地果て海尽きるまで(2007)

「虚無」というわけではない。もっと酷い映画などいくらでも観たことある 。

でも、何だろうか。この映画はモンゴルの人口密度の如く薄い。金はかかってるはずなのに… あと、その壮大さと日本俳優の「演技」や演出の食い合わせが物凄く悪いと思う。

…と思ってたら、日本の映画界は演技演出の方じゃなくて予算の方を見直し始めてしまった。…違うだろ。

 

 

Day 22: a film that made you angry.

あなたを怒らせた映画

 

はて…? そんなものあったかな? 知らんな。

まぁ、んまぁーーー、もし仮に。これは完全に仮定の話なんですけど、スターウォーズの版権買ったディズニーが、シリーズ構成も全く何も考えてないグダグダでめちゃくちゃな「C3部ステラ女学院」みたいなトリロジー作ったらキレ散らかすと思います。

 

まぁ、そんなこと有り得ないでしょ。スターウォーズのEP6の後の物語観たいですね〜!

 

 

Day 23: a film made by a director that is dead.

亡くなった監督の映画

サブウェイ123

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サブウェイ123(2009)

好きな映画という縛りは特に無いので「アンストッパブル」ではなく、こちらを。

アンストッパブル」後に自殺したトニー・スコット監督映画。

この映画自体にはそこまで思い入れはないのだが、ジョン・トラボルタの最後のセリフ「あんた俺のヒーローだよ」が何故か気に入ってるのだ。

それを言う橋の上のシーンで、警察たちが妙にヒョコヒョコ歩きで全然急いで助けに来てくれないとこもすき。

 

 

Day 24: a film you wish you saw in theatres.

映画館で見たかった映画

「ヒート」

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ヒート(1995)

普通に観ても凄い映画だが、銃撃音に実銃を使っているらしいので、劇場のサウンドで観たかった。

音響の良い劇場でリバイバルとかやってくれないだろうか。 

 

 

Day 25: a film you like that is not set in the current era.

今の時代に合わないけど好きな映画

華麗なるギャツビー

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華麗なるギャツビー(1974)

は?(威圧) 「時代に合わない」 って何だよ。

時代に合う合わないで作品の出来を判断する人間のブレブレの審美眼が理解しがたい。

むしろ、現代の主流や、自分と違う考えに触れられるのが、映画の良いところだと思うんだが…?それが嫌ならYouTubeで渋谷スクランブルのLIVE映像でも観てれば???

とはいえ、お前らこの辺に文句あるんでしょ?ってチョイス。ディカプリオ版の「惚れた女のクソさ」が中和されてしまったのは非常に惜しいですね。

 

 

Day 26: a film you like that is adapted from somewhere.

何かしらの原作のある好きな映画

怪物はささやく

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怪物はささやく(2016)

原作の方が数奇な運命を辿った映画。

これ自体素晴らしい映画なんだが、どうも「パンズ・ラビリンス の製作陣が〜」という文句で宣伝されがち。それが気に喰わない。

確かにそうではあるけど、この若い監督は寡作でも良作多しだし、新世代のためにもバヨナの作品と言え!

 

 

Day 27: a film that is visually striking to you.

映像的にストライクな映画

「ファウンテン 永遠に続く愛」

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ファウンテン 永遠に続く愛(2006)

ヴィジュアルが一番好きなのはデルトロ作品なんだけど、それはもう紹介済みなので、ここではこっち。

様々な宗教の生死感を織り交ぜて、生への執着を光陰をもって描いている、また緩く繋がった3つの世界を同じ構図で描くことで構造をシンクロさせていくビジュアル良作。

 

 

Day 28: a film that made you feel uncomfortable.

あなたを不快にした映画

「モンスターズ 新種襲来」

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モンスターズ/新種襲来(2015)

「体調を崩すくらいに面白くない!!!」 

ギャレス・エドワーズの長編処女作にして、怪獣をほとんど出さずにその生態や存在感ある世界を描き出した良作「モンスターズ」の、監督を変えての続編。

退屈、とかではなく、間延びした映像の間に既視感のあるポエム映像をこれでもかと入れて来る、反比例する監督の実力と意識で作られており、本当に具合が悪くなった。

グロとかカメラの手ブレに頼らずに、観客を不調の渦に突き落とす手腕はまさに本物。

オススメです!!!

 

 

Day 29: a film that makes you want to fall in love.

恋したくさせる映画

人生はビギナーズ

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人生はビギナーズ(2010)

映画観て恋したくなるとか、きみら影響され易過ぎでは? (拗らせたオタクがなんか言ってる)

 

 

Day 30: a film with your favourite ending

お気に入りのエインディングの映画

「セッション」

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セッション(2014)

正直、この質問に答えるためだけに30日間映画を貼り続けたと言っても過言ではない。

 

「セッション」の終わり方は、無駄を極限まで削ぎ落とした鋭い棒のようなもの。最高のドラマーになるべく周囲の人間を犠牲にする身勝手な野心家と、最高のドラマーを作り出すために暴力も厭わない独善的な音楽学校教師との師弟物語な訳だが、 この映画のラストはその関係性以外のものを更に削ぎ落とす。地位や名誉だけでなく、その偉業が理解される場すら失われた、真に空っぽの状態で主人公らは「歴史に残る」演奏を完成させる。そして、やり切った瞬間に幕が閉じる。

「失うものの無い男が鋭い棒を持てば最強」を体現した素晴らしい映画とそのエンディング。

こういう、全てを表現し切った瞬間にサクッと終わる映画、いいですね!

 

 

「明日のパスタはアルデンテ」(同着)

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あしたのパスタはアルデンテ(2010)

一方で「あしたのパスタはアルデンテ」は、映画というか映像演出的で、現代と過去が同じシーン内で交錯し、しまいには登場人物たちも 全員が結婚式場の庭に登場する、劇のようなゴージャスな終わり方。

主人公の祖母の愛していない男との結婚式と彼女の葬式が同時進行する。結婚式場である中庭へ、連れ戻された花嫁が登っていくとその手前にある欄干が彼女を檻に閉じ込めたことを示唆するが、その奥の式場にはその後に生まれて来る彼女の子供達はじめ家族全員が揃っている。彼女の苦悩も、自身の幸せと、次の世代の苦悩と幸せを生み出したというわけ。観ろ。

 

 

長かった…

ツイートのまとめ記事なんて、手がかかる割に生産性の無いことをして、本当に申し訳ないです。

ここまで読んでくれた人は本当にありがとうございます。

 

まとめてみて分かったこと:このチャレンジ表作ったの、コモンウェルスの人間なんだね。

ドイツ連邦軍からのお知らせ:初デジタル「連邦軍の日」

毎年6月に1日だけドイツ各地の駐屯地で行われて来た、日本の自衛隊における駐屯地祭的なイベント"Tag der Bundeswehr"(「連邦軍の日」。以下、TdBw) は、この度の新型コロナウイルスによるパンデミックにより今年は中止と当初言われていましたが、何とYouTubeで生配信されることになってました。

 

日取りは6月13日

 

場所は"Bundesweit"

「ドイツ中」となってますが、多分世界中で観れます。多分。

 

時間はドイツ時間1100時〜1230時

現在日本はドイツより7時間進んだ時差があるので留意ください。

 

https://www.bundeswehr.de/de/aktuelles/veranstaltungen-bundeswehr/tdbw-2020-tag-der-bundeswehr-172384

 

以下、上記の連邦軍ホームページ内のTdBw20特設リンクの全訳になります。

 

ーーーーーー

 

TdBw20:連邦軍デジタル体験

2020年6月13日 場所:ドイツ中 時間:1100〜1230時

 

 

今年は、色々なことが普段と異なりますが、それでもあなたは連邦軍を体験できます。

6月13日、"Wir sind da"(我々はそこにいる)のモットーの下、初のデジタルなTdBwに兵士たちが登場します。我々は多少振り返るつもりですが(訳注:過去映像の流用?)、しかしとりわけ前を向いていくつもりです。"Wir sind da"とは、安全保障と内外に対するプレゼンスの証なのです。陸海空軍の国内における支援活動とそれに同行するライブ映像から多くを知ることができるでしょう。

 

皆が見たいものが必ずあります。TdBwは伝統的に毎年約25万人の訪問者を歓迎してきました。連邦軍は15箇所の駐屯地の門を開く代わりに、今年はその能力をネット上でお見せします。YouTubeのチャンネル Bundeswehr Exclusive(訳注:下にリンク有り)は、6月13日1100時〜1230時のライブ放送で様々な展示、報告、インタビューを提供します。

 

Tag der Bundeswehr 2019: Ein Rückblick TdBw19:回想

 

今年も陸海空軍の体験を

もし、あなたがかつて海軍艦艇の就役を体験したいと思っていたなら、今回のデジタルTdBwへの参加は正解でしょう。連邦海軍は、どのように新フリゲート「ノルトライン・ヴェストファーレン」が就役したかを見せてくれます。参加者の方々はミュルヴィク海軍学校の操艦シュミレータでの面白いデジタル見学にも期待してください。

連邦陸軍は、装甲車両レオパルトとマーダーを引き連れて来ます。また、参加者の方々は活動中のティーガー戦闘ヘリの体験もできます。

ドイツの領空がどう守られているのかもっと知りたい!という方は、連邦空軍のライブ接続で期待していたものが見られます。

 

連邦軍は現場で支援活動中

2つの海外派兵のライブ接続の他に、連邦国防大臣アンネグレート・クランプ=カレンバオアー Annegret Kramp-Karrenbauerのライブインタビューも放送を豊かなものにします。もちろん、連邦軍の支援活動がプログラムの中で割りを食うこともありません。スタジオからのライブでは、連邦軍の医務総監である軍医中将ウルリッヒ・バオムゲアトナー Ulrich Baumgärtnerが、連邦軍はコロナパンデミックの中で医学的にどのように

対応しているのか説明します。戦力基盤軍の総監、中将マーティン・シェルライス Martin Schelleisはドイツ内で菅長官の相互援助が具体的にどのように機能しているのか、また兵士たちがとこで支援を行なっているのかを述べます。

 

今回はデジタルではありますが、過去のTdBwと全く同じように。多彩で、面白く、かつ情報満載です。

 

 

ーーー訳ここまでーーー

 

www.youtube.com

こちらが訳で触れたYouTubeチャンネルBundeswehr Exclusiveになります。

記事内の一番下のリンクでは連邦軍YouTubeチャンネルが貼られていますが、おそらくこっちでいいハズ…

 

去年までのTdBwは、1年で6月中の1日だけドイツ内の16の駐屯地や基地で開催されており、開催地ごとに特色ある展示をしているのですが、どの開催地同士もかなり離れている上に1日中やっているので、全部の展示を見ようと思ったらリアルに16年かかるものなので、今回のYouTube配信は正直かなりありがたいものだと思います。

 

なので、連邦軍が気になる人はマストウォッチ!!!

 

ちなみに、僕は去年のTdBwではマインツから最寄りのコプレンツを訪問しました。

多分、TdBwの展示の中では一番規模がしょぼいです

写真も撮りましたが、架橋戦車のデモンストレーションは最前列で動画撮ったので観てくれよな!

www.youtube.com